息子が小学2年生のある日、突然「野球やりたい!」と言い出した瞬間、正直驚きながらも嬉しさで胸がいっぱいになりました。私たち親子は野球の経験ゼロ。いきなり市の野球チームに入れるのはハードルが高く、「まずは無理なく家で少しずつ練習してみたい」という思いが募りました。
そんな時、家のリビングや庭を使って、失敗も笑い飛ばしながら親子で試行錯誤した日々が今ではとても良い思い出です。親子初心者だからこそわかった、楽しく続けるコツを本記事でシェアします。
なぜ「自宅練習」が野球の第一歩にぴったりなのか?
息子が野球に興味を持ったものの、公園は遠いし周囲に心配も多かった私たちは、まず自宅での練習から始めました。例えば、新聞紙を丸めたボールで打ち方の感覚を掴むうちに、息子の動きも少しずつ自信に満ちてきたのが印象的です。
失敗しても親子で笑い合える空間があることは、初心者の不安を和らげる何よりの支えになりました。こうして小さな成功体験を積み重ねることで、息子は野球がただの遊びでなく、「自分の好きなこと」になっていきました。
わが家の実践例:楽しく続けた家庭練習ベスト5
新聞紙ボールとプラスチックバットで室内打ち練習
わが家の一番最初のチャレンジは、新聞紙をぐしゃぐしゃに丸めてガムテープでしっかり固定した“新聞紙ボール”と、100円ショップで買った軽いプラスチックバットを使った室内打撃練習でした。最初は「どうやって持つの?」「どうやって振ればいいの?」と戸惑いながらも、息子が一球一球当てるたびに満面の笑みを浮かべたのが今も忘れられません。
家具を傷つけないように隅にソファのクッションを置き、そこに向けて当てるゲームも即興で考案。毎晩の習慣になり、自然にスイングのフォームが良くなっていったのは驚きでした。
ティーバッティングで「打つ」感覚を養う
慣れてきたら、庭に簡易バッティングティーを設置。ネット通販で2,000円程度のティースタンドと、柔らかい安全ボールを購入しました。
最初は空振りばかりでしたが、「ボールが止まっている」ことが安心感になるようで、徐々に当てられるように。
「今日10本中何本当たるか記録しよう!」といった遊び要素を入れながら、本人のやる気を引き出しました。
軟式ボールでのワンバウンドキャッチボール
いきなり「キャッチボール」と言っても、グローブの使い方が分からないうちは難しいもの。
そこで我が家では、最初は「ワンバウンドでキャッチ」から始めました。
柔らかめの軟式ボールを、床にバウンドさせて相手に転がすように投げることで、タイミングを合わせる練習になります。
「キャッチできたらシール1枚!」という遊びも取り入れて、段階的に「ノーバウンド」→「遠くから」へと進化させていきました。
ペットボトルターゲットでコントロール遊び
2リットルペットボトルに水を少し入れて安定させ、それを的にして狙い打ちする遊びも大人気でした。
ボールを当てて倒す爽快感、家でもできる手軽さ、何より倒れるたびに大喜びする姿が見られて、私自身も楽しくなりました。
夏休みには「的当てコンテスト」と称して、友達を呼んで遊ぶことも。
親子での「投げ方指導」練習
正しい投げ方を身につけるには、本人だけでは難しい部分もあります。
わが家では動画サイトなどで正しいフォームを確認しながら、私が実演して、鏡の前で一緒にフォームチェックをしました。
最初は「肩が開いてるよ」とか「もっとひじを使おう」と言ってもピンと来ていませんでしたが、録画した自分の投球フォームを見せると「なんか変!」と大爆笑。その反応が改善意欲につながりました。
初心者におすすめ!失敗しない道具選びと活用術
自宅練習には“柔らかいボール”が正解
市販の硬い硬式球や軟式球は、狭めの自宅練習には不向きで危険を伴います。わが家ではスポンジ素材の室内用ボール「セーフティーボール」を取り入れ、打つ用と投げる用で分けて利用しました。すると、転がして遊ぶ軽いボールだからこそ「怖くない」「思い切り振っても痛くない」安心感があり、息子の練習へのモチベーションがぐっと上がりました。
また、百均のプラスチックバットも十分に楽しめ、初めてから高価な道具に手を出す必要はないと実感しています。
プラスチックバットは100均でもOK
最初から高価な木製バットを買う必要はありません。
子どもがバットを使って「当たった!」と感じるだけで十分。軽くて扱いやすいプラスチック製なら、振る楽しさを気軽に味わえます。
練習スペースは「安全・静音」重視で
庭やベランダ、公園の隅など、周囲に迷惑がかからない場所を選ぶように心がけました。
室内ならラグやジョイントマットを敷いて防音&衝撃対策を行えば、ストレスなく練習できます。
他の家庭の工夫エピソードも参考に!
兄弟対決でモチベーションアップ(小3男児)
友人宅では、小3の兄と年長の弟で「どっちがホームラン多く打てるか勝負!」を週末に開催。
お母さんが得点係になり、1打ごとに「実況中継」して盛り上げるという工夫に感心しました。
リビングを“野球ゾーン”に改造(小学1年女児)
ある女の子の家庭では、カーテンに布製ターゲットをつけてピッチング練習スペースを常設。
女の子自身がガーランドやマスキングテープで可愛く装飾し、毎日飽きずに投げているそうです。
まとめ:遊びながら“野球の土台”を楽しく育てよう
自宅練習の最大の魅力は、「とにかく楽しく自由にできる」ことです。
完璧を求めすぎず、“遊びの延長線上で野球の基礎が身につく”というスタンスが、子どもにとっても親にとっても無理がなく、長続きする秘訣だと感じました。
野球は、フォームやルール以前に「楽しい!」「もっとやりたい!」という気持ちがなによりの土台になります。
これだけは押さえたい!自宅練習の心得
- 安全第一。やわらかいボールや狭い場所向けの道具を使う
- 目標設定は「遊びの中にある」方がやる気アップ
- 失敗しても笑い合える雰囲気づくりを大切に
- 親子で一緒に楽しむことで“野球好き”が育つ
「野球って楽しい」「またやりたい」——
そんな気持ちの積み重ねが、未来の本格デビューや野球チーム参加につながっていくはずです。
おわりに:野球は“親子時間”を豊かにする
野球という共通の遊びを通して、親子の会話と笑顔が自然に増えたことは私にとって何よりの収穫でした。例えば、息子がホームランを打った瞬間に「すごい!昨日よりもっと上手になったね!」と声をかけたら、恥ずかしそうにしながらも誇らしげな表情。そのやり取りの積み重ねが、親子の絆を深めてくれた気がします。
始めは不安だらけの初心者親子でも、こうした小さな成功体験を楽しみながら積み重ねていくことで、野球は「好きなスポーツ」になっていきます。これから野球を始めたい皆さんも、まずは自宅での親子の時間を大切に育ててみてください。
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