少年野球や草野球を始めるとき、まず頭を悩ませるのが「どんな道具を選ぶか」。
そして、せっかく買った道具をできるだけ長く使いたいと考えるのは親も選手本人も同じですよね。
私自身、小学3年生の息子が野球を始めてから、道具選びとメンテナンスの重要性を痛感してきました。
最初は「人気ブランドを選べば間違いない」と思っていましたが、実際には本人の手やクセに合わないことも……。
この記事では、私たちの体験談を交えながら、初心者でも安心して選べる野球道具の選び方と、購入後に気をつけたいメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
道具選びの第一歩:まず揃えるべき基本アイテムとは?
グローブ:子どもの手に合うことが最優先
一番初めに購入するのは、やはりグローブ。我が家でもまずスポーツショップに行き、10個近く試着しました。
息子は派手なデザインを好んでいましたが、店員さんから「まずはサイズ感と開閉のしやすさが重要」と言われ、実際にキャッチ動作をしてみることに。
結果、本人が「これ、パクパクできる!」と喜んだやや柔らかめの天然皮革製のモデルを購入。
あれ以来そのグローブには強い愛着が生まれ、練習後も自分で布で拭くようになりました。
バット:素材と重さがパフォーマンスを左右する
子ども用のバットにはアルミ製・カーボン製・木製などがありますが、最初の一本は「軽くて振りやすいアルミ製」が無難です。
私たちは最初、見た目のかっこよさと「ホームランが打てそう!」という息子の期待から少し重めのバットを選びました。
ですが、実際にはバットが重すぎてスイングが安定せず、素振り練習で手首を痛めてしまったこともありました。
店頭で試振させてもらい、スムーズにスイングできる重さと長さのバットを選ぶことが何より大切です。
スパイク・トレーニングシューズ:サイズ選びと慣らしがカギ
成長期の子どもにとって、足に合わないスパイクは痛みや怪我の原因になります。
わが家でも、息子が「つま先が当たって痛い」と言い出し、買い替えることになった経験があります。
ポイントは、つま先に5mmほどの余裕を持たせることと、購入後すぐに長時間使用しないこと。
最初は家の中で履かせて馴染ませたうえで、数回の短時間練習に使うと足とのフィット感が高まります。
道具は“育てる”もの:基本のメンテナンス方法
グローブの手入れ:使った後が勝負
意外と見落とされがちなのが、グローブの“保管前のケア”。
- 練習後に乾いた布で汚れを拭き取る
- 2~3日に1回、専用オイルを少量塗布
- ボールを挟んで紐でしばり、型を維持
- 直射日光を避け、風通しの良い室内に保管
我が家では、グローブと一緒にメンテナンスセット(ブラシ・オイル・クロス)を一式買い、週末は「お手入れタイム」として親子で磨いています。
「このグローブ、まだまだ活躍してくれるね!」と本人もニコニコで愛着が増しています。
バットのチェック:変形やヒビに要注意
バットは金属製でも徐々にへこみやキズがつきます。
特にアルミ製は寒い季節に割れやすくなるので、使用後に軽くクロスで拭き、壁などに立てかけず横置き保管がおすすめです。
友人の息子さんは、バットにヒビが入っているのに気づかず素振りを続け、ついに破損。
幸いケガはなかったものの、以降は週に1度のチェックを習慣にしているそうです。
スパイクの乾燥と中敷きケア
練習で汗を吸ったスパイクをそのまま放置すると、臭いやカビの原因になります。
- 使用後は中敷きを外し、新聞紙を中に詰めて乾燥
- 2〜3回使用したら中敷きと本体を除菌スプレーで清掃
- シューズボックスに保管する際も風通しを確保
我が家では、除湿剤入りのシューズキーパーを活用しています。
息子自身も“シューズを育ててる”感覚があるようで、使った後は自分で新聞紙を詰めるのがルーティンです。
長持ちする道具選びのために大切なこと
「安さ」だけで選ばない勇気
入部したばかりのころ、私は“とにかく安い道具を”と考えて購入していました。
しかし安価なグローブは合皮が剥がれやすく、半年も経たずに買い替えることに。
もちろん高価なブランド品がすべて良いとは限りませんが、「道具を長く使いたいなら中価格帯の信頼性ある製品」が結果的にコスパが良かったと実感しています。
成長を見越した「少しの余裕」
グローブやスパイクは半年単位でサイズが変わることもあります。
スポーツショップの店員さんから「ほんの少しだけ余裕を見て選ぶのがコツ」とアドバイスを受けてから、息子の手や足の計測を定期的に行うようになりました。
こまめなメンテナンスこそ最大の“節約術”
毎日のように使うグローブやバットも、手入れ次第で寿命が倍以上に伸びると感じています。
あるクラブの先輩パパは、3年間同じバットを使い続けているそうですが、「使い終わった後の拭き掃除は毎回欠かさない」とのこと。
道具は“消耗品”であると同時に、使い方
道具は“消耗品”であると同時に、使い方次第で“育てるもの”にもなるのだと、日々感じています。
よくある質問(Q&A)でさらに理解を深めよう!
Q. 野球初心者でも本革グローブを選ぶべきですか?
A. 最初はやわらかめの合皮製や天然皮革の中でも柔らかいタイプが扱いやすいです。ただし、本革の方が耐久性や馴染みやすさには優れているため、長く続けたい場合は早めに移行を考えるのもアリです。
Q. スパイクとトレーニングシューズ、両方必要?
A. 初期はトレーニングシューズのみでも問題ありません。公式戦に出場する段階でスパイクが必要になるケースが多いです。
Q. メンテナンスを子ども自身にやらせても大丈夫?
A. むしろ“自分の道具は自分で手入れする”習慣は、子どもの成長にもつながります。最初は一緒にやって教えてあげると、徐々に自立していけます。
まとめ:道具を“選ぶ・育てる”ことが野球の楽しさを深める
「最初にどんな道具を買うか」以上に、「その道具とどう付き合っていくか」が、野球を長く楽しく続けるための鍵だと思います。
私たち親子も、最初のグローブ選びのときには分からなかったことが、使っていくうちに少しずつ分かるようになり、今では息子がグローブを撫でながら「これ、一生使いたいな」と言うほどになりました。
ぜひ、道具選びとメンテナンスを“親子で楽しむ時間”に変えてみてください。
それが、野球を通じた一番の思い出になるかもしれません。
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