「うちの子、最近何をやっても中途半端で、どうやったらやる気を引き出せるのだろう?」
毎日、こんな悩みを抱えつつも、親としての私も試行錯誤の連続でした。
私自身の経験や、子どもが実際に『やってみようかな』と動き始めた瞬間をいくつも見てきて気付いたのは、やる気は“無理やり与える”ものではなく、そっと育てるものだということです。
この記事では、私の実体験を中心に、親がどう関わり、どんな声掛けをすれば子どもの「やりたい!」を自然に育てられるのかを具体的に紹介していきます。
親が“やらせたい”と思ったときに陥りがちなNG例
まず最初に、過去の私が実際にしてしまった“やらせたい気持ちが前に出たパターン”を紹介します。
ケース①:「ちゃんとやって」「もっと頑張って」
息子がサッカークラブに入りたての頃、本人がボールをうまく扱えずイライラしているのを見て、私はつい「もっと本気でやらないと意味ないよ」と言ってしまいました。
翌日、息子が「やっぱり自分には向いてないかもしれない」とポツリ。
その言葉に胸が締め付けられ、私の声かけが息子のやる気を押しつぶしていたことに気づきました。
その後、同じ状況で私は「今日はどこが楽しかった?」と声をかけるようにしたところ、少しずつ表情が明るくなり、練習への気持ちも戻ってきました。
やる気がないのではなく、“否定されるのが怖くなっただけ”だったと。
ケース②:「〇〇くんはもっとできてるよ」
比較は子どもの心を一気に冷やしてしまいます。
ある日、「Aくんは毎日練習してるんだってよ」と何気なく言った私に対して、息子は明らかに不機嫌に。
「俺は俺でしょ」という一言に、子どもの心の叫びが詰まっていました。
親の関わりで生まれた“やってみよう”体験談
体験①:絵が苦手だと思っていた娘が…
娘は「絵が苦手」と思い込んでいました。でも、ある日「マンガのキャラ模写ってどうやるんだろ?」と親がボソッと言ったのをきっかけに、親子で“模写チャレンジ”をスタート。
すると、自分なりのアレンジを加え始め、最終的には「私、絵けっこう好きかも」と言うようになりました。
体験②:「勉強なんて無理」と言っていた息子が…
「勉強なんてつまらない」と言っていた息子に、「お父さんも英語やり直してみようかな」と話したのをきっかけに、一緒に“英単語クイズ”をするように。
そのうち、「単語カード作るの楽しいかも」と、本人から進んで取り組むようになりました。
子どもに寄り添う言葉がけ実例集
- 「やってみたら?」ではなく「ちょっと試してみる?」
- 「頑張って」ではなく「楽しんできてね」
- 「できた?」ではなく「どんなふうだった?」
- 「またやるの?」ではなく「それ、気に入ったんだね」
- 「何がやりたいの?」ではなく「最近ちょっと気になってることある?」
声のトーンも「指示」ではなく「相談」や「提案」を意識するだけで、子どもの受け止め方が変わっていきます。
「うちの子、なんだかやる気がなくて…」
「いろんなことに挑戦してほしいけど、本人が乗り気じゃなくて…」
子育てをしていると、そんな悩みにぶつかることがありますよね。
実は、「やる気の有無」よりも、“引き出し方”こそがカギなのかもしれません。
この記事では、我が家のエピソードを中心に、「子どもが“やりたい!”と自発的に動き出すきっかけ作り」についてご紹介します。
家庭でできる声かけや関わり方の工夫を、実際の成功談・失敗談を交えてお届けします。
親が“やらせたい”と思ったときに陥りがちなNG例
まず最初に、過去の私が実際にしてしまった“やらせたい気持ちが前に出たパターン”を紹介します。
ケース①:「ちゃんとやって」「もっと頑張って」
息子がサッカークラブに入りたての頃、本人がボールをうまく扱えずイライラしているのを見て、私はつい「もっと本気でやらないと意味ないよ」と言ってしまいました。
翌日、息子が「やっぱり自分には向いてないかもしれない」とポツリ。
その言葉に胸が締め付けられ、私の声かけが息子のやる気を押しつぶしていたことに気づきました。
その後、同じ状況で私は「今日はどこが楽しかった?」と声をかけるようにしたところ、少しずつ表情が明るくなり、練習への気持ちも戻ってきました。
ケース②:「〇〇くんはもっとできてるよ」
比較は子どもの心を一気に冷やしてしまいます。
ある日、「Aくんは毎日練習してるんだってよ」と何気なく言った私に対して、息子は明らかに不機嫌に。
「俺は俺でしょ」という一言に、子どもの心の叫びが詰まっていました。
子どもの「やってみたい!」を引き出す5つの関わり方
「楽しいかも」を一緒に探すスタンスで
子どもが「やりたい!」という気持ちの芽を育てるには、親が無理に導くのではなく、一緒に楽しみを見つける姿勢が大切だと感じます。
休日のある日、何気ない会話の中で「お父さんは小さい頃、リズムゲームに夢中だったんだよ」と私が話すと、娘が興味を示し、「私も何かやってみたいな」と言い始めました。
そこから一緒に近所のリズム教室を探したり、無料体験に参加することになり、娘の新しい挑戦が始まりました。
「できなくても大丈夫」な空気づくり
「やりたい」には「失敗が怖い」「期待されすぎたくない」という気持ちも含まれています。
なので、我が家では何かを始めるときには「うまくできなくてもOK!」「途中でやめても大丈夫」と事前に伝えるようにしています。
すると、始めるハードルがぐっと下がり、「まずはやってみようかな」という姿勢になってくれました。
選択肢を“見える化”して並べてみる
「何がやりたい?」と聞いても答えられないのは、選択肢が見えていないからかも。
わが家では、ホワイトボードに「やってみたいリスト(見学もOK)」として
・バスケクラブ
・理科実験教室
・YouTube動画づくり
・お菓子作り挑戦
…などを書き出しておきました。
子どもも視覚的に情報を確認できると、「じゃあ今週はコレ」と自分で選びやすくなります。
「やってみてどうだった?」で振り返りトーク
体験したあとは、「どうだった?」という感想の共有タイムを忘れずに。
ここで「よくできたね!」だけでなく、「おもしろかった部分」「難しかった部分」両方に共感するのがポイント。
我が家では、お菓子作りで型崩れしたときに「これはこれで芸術的だね!」と笑いながら話すことで、次回へのやる気に繋がったようです。
親の“挑戦”も共有する
子どもに「挑戦する姿勢」を伝えたいなら、親の行動が何よりのお手本。
私がランニングを始めたとき、「パパ、すぐ疲れるけど頑張ってるね」と息子がクスっと笑っていました。
その姿を見て、「俺も◯◯やってみようかな」と言ってくれたときのうれしさは忘れられません。
親の関わりで生まれた“やってみよう”体験談
体験①:絵が苦手だと思っていた娘が…
娘は「絵が苦手」と思い込んでいました。でも、ある日「マンガのキャラ模写ってどうやるんだろ?」と親がボソッと言ったのをきっかけに、親子で“模写チャレンジ”をスタート。
すると、自分なりのアレンジを加え始め、最終的には「私、絵けっこう好きかも」と言うようになりました。
体験②:「勉強なんて無理」と言っていた息子が…
「勉強なんてつまらない」と言っていた息子に、「お父さんも英語やり直してみようかな」と話したのをきっかけに、一緒に“英単語クイズ”をするように。
そのうち、「単語カード作るの楽しいかも」と、本人から進んで取り組むようになりました。
体験③:父娘で始めた家庭菜園チャレンジ
うちの娘はお手伝いが苦手で、家事にもあまり興味がありませんでした。
ある時、私がベランダで小さなミニトマトを育て始めたのを見て、「私もやってみる!」と参加。
初めての水やりや土いじりに戸惑いながらも、毎朝二人で成長を確認し合う日課ができました。
収穫できたタイミングでは、「これ、自分で育てたんだ」と自信満々。
こうした小さな成功体験が、娘の「やってみよう」という気持ちの積み重ねになっています。
子どもに寄り添う言葉がけ実例集
「やってみたら?」ではなく「まずはちょっとだけ一緒にやってみようか?」と声をかけています。
「頑張って」は使わず、「楽しんできてほしいな」と子どもの気持ちに寄り添う言葉を選んでいます。
また、「できた?」と結果を急かすのではなく、「今日一番面白かったところはどこ?」と、プロセスや感情に目を向けるようにしています。
これは特に息子が結果を恐れてしまっていたため、試行錯誤を認める環境づくりとして大事にしている工夫です。
まとめ:子どもの「やりたい!」は一緒に育てるもの
子どもが「やってみたい!」と感じる瞬間は、まるで小さな芽のようなもの。
水をあげたり、陽に当てたり、じっくり見守ったり——親の関わり方ひとつで、芽がすくすく育つかどうかが変わってきます。
親の理想を押しつけるより、一緒に探す・一緒に探す・一緒に試す・一緒に失敗する。
そんな親子の時間こそが、子どもの「やりたい!」を育てていく栄養になるのだと思います。
親はコーチではなく、伴走者。
「応援しているよ」「いつでも味方だよ」というメッセージが、何より子どもを勇気づけてくれます。
今日のひと言が、明日の「やってみようかな」につながるかもしれません。
ぜひ、ご家庭でも“子どもが主役”の小さなチャレンジを、一緒に楽しんでみてください。
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