息子と始めた少年野球|失敗から学ぶ道具選びと日々の手入れの秘訣

私の息子が小学3年生で少年野球をスタートした時のことです。道具を揃える段階で、親子でいろいろ迷いながらも、とにかく良いものを買えばOKだと思っていました。けれども、実際に使い始めるとサイズ感の違いや手入れの難しさで、何度も買い替えや反省を重ねることに。
親としてだけでなく、子どもの視点で「使い勝手」や「手入れのしやすさ」を考える大切さを、身をもって学びました。この記事では、我が家のリアルな体験とともに、後悔しない道具選びのポイントと、面倒でも続けてほしいお手入れのコツを赤裸々にお伝えします。

道具選びの第一歩:まず揃えるべき基本アイテムとは?

グローブ:子どもの手に合うことが最優先

グローブ選びは本当に大変でした。息子が目を輝かせて選んだ派手なデザインのものは、いざ使ってみると手にフィットせず、投げた球をキャッチするクセもあるため、扱いにくいと感じてしまいました。
店員さんに勧められて試した天然皮革の柔らかめモデルは、厚みがありながらも子どもの小さな手にしっくり。息子も「これならボールがはさみやすい!」と笑顔に。
使い始めは硬かった革も、毎日少しずつオイルを塗ったり布で拭くと手になじみ、練習がますます楽しくなった様子でした。買ってからの数ヶ月、定期的に一緒にメンテナンスする時間が親子の貴重なコミュニケーションになっています。

バット:素材と重さがパフォーマンスを左右する

バット選びに関しては、息子の強い希望で一度失敗しました。オシャレなデザインに目がくらみ、見た目重視で少し重めのモデルを購入。最初の練習で素振りをしているうちに「手首が痛い」と訴えられ、私も焦りました。
そこでスポーツ用品店のスタッフに相談し、軽くて扱いやすいアルミバットに切り替えました。この変更でスイングが格段に楽になり、練習のモチベーションも上がったのが印象的でした。
後からわかったのは、子どもの骨や筋肉は成長途中だからこそ無理のないバット選びが必要だということ。今も定期的に息子と様子を見ながら適切な重さや長さを見直しています。

スパイク・トレーニングシューズ:サイズ選びと慣らしがカギ

スパイクは特に合わないと怪我や痛みに直結するため、慎重に選びました。息子も最初は「ぴったりだ!」と言っていましたが、練習を重ねるうちに「つま先が痛い」と訴え始め、購入1年も経たずに新調することに。
それ以降は購入時に靴下を履かせて試着、さらに家の中で数日歩かせてから外に連れていく「慣らし期間」を設けています。急に履かせると足に合わず痛みが出るのがよくわかりました。
こうした地味な工程が、足の健康とプレーの安定につながることを実感しています。

道具は“育てる”もの:基本のメンテナンス方法

グローブの手入れ:使った後が勝負

私が実感したのは、グローブは使ったその日のケアが命だということです。息子は練習の度に自分で布で汚れを拭き、時々一緒にオイルを塗っています。
最初は飽きていた様子でしたが、「グローブの革が柔らかくなるのを感じると愛着が湧く」と話すように。
また、湿気があると革が傷みやすいため、風通しの良い場所での保管を徹底。ボールを挟んで形を整えてあげると、使いやすさが長持ちします。
こんな手間がかかるからこそ、息子も自分で道具を大事にする習慣が身についています。

バットのチェック:変形やヒビに要注意

バットは金属製でも徐々にへこみやキズがつきます。
特にアルミ製は寒い季節に割れやすくなるので、使用後に軽くクロスで拭き、壁などに立てかけず横置き保管がおすすめです。

友人の息子さんは、バットにヒビが入っているのに気づかず素振りを続け、ついに破損。
幸いケガはなかったものの、以降は週に1度のチェックを習慣にしているそうです。

スパイクの乾燥と中敷きケア

練習で汗を吸ったスパイクをそのまま放置すると、臭いやカビの原因になります。

  • 使用後は中敷きを外し、新聞紙を中に詰めて乾燥
  • 2〜3回使用したら中敷きと本体を除菌スプレーで清掃
  • シューズボックスに保管する際も風通しを確保

我が家では、除湿剤入りのシューズキーパーを活用しています。
息子自身も“シューズを育ててる”感覚があるようで、使った後は自分で新聞紙を詰めるのがルーティンです。

長持ちする道具選びのために大切なこと

「安さ」だけで選ばない勇気

入部したばかりのころ、私は“とにかく安い道具を”と考えて購入していました。
しかし安価なグローブは合皮が剥がれやすく、半年も経たずに買い替えることに。

もちろん高価なブランド品がすべて良いとは限りませんが、「道具を長く使いたいなら中価格帯の信頼性ある製品」が結果的にコスパが良かったと実感しています。

成長を見越した「少しの余裕」

グローブやスパイクは半年単位でサイズが変わることもあります。

スポーツショップの店員さんから「ほんの少しだけ余裕を見て選ぶのがコツ」とアドバイスを受けてから、息子の手や足の計測を定期的に行うようになりました。

こまめなメンテナンスこそ最大の“節約術”

毎日のように使うグローブやバットも、手入れ次第で寿命が倍以上に伸びると感じています。
あるクラブの先輩パパは、3年間同じバットを使い続けているそうですが、「使い終わった後の拭き掃除は毎回欠かさない」とのこと。

道具は“消耗品”であると同時に、使い方

道具は“消耗品”であると同時に、使い方次第で“育てるもの”にもなるのだと、日々感じています。

よくある質問(Q&A)でさらに理解を深めよう!

Q. 野球初心者でも本革グローブを選ぶべきですか?

A. 最初はやわらかめの合皮製や天然皮革の中でも柔らかいタイプが扱いやすいです。ただし、本革の方が耐久性や馴染みやすさには優れているため、長く続けたい場合は早めに移行を考えるのもアリです。

Q. スパイクとトレーニングシューズ、両方必要?

A. 初期はトレーニングシューズのみでも問題ありません。公式戦に出場する段階でスパイクが必要になるケースが多いです。

Q. メンテナンスを子ども自身にやらせても大丈夫?

A. むしろ“自分の道具は自分で手入れする”習慣は、子どもの成長にもつながります。最初は一緒にやって教えてあげると、徐々に自立していけます。

まとめ:道具を“選ぶ・育てる”ことが野球の楽しさを深める

息子の野球人生はまだ始まったばかりですが、最初の道具選びの失敗やメンテナンスの苦労を経て、私も親として多くのことを学びました。
今では「ただ買うだけ」ではなく「選んで育てる」楽しさを共有できています。
この経験を通して、野球道具は単なるスポーツ用品ではなく、親子の絆を深め、子どもの成長を支える大切なパートナーだと感じています。

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