遊びが運動能力と自信を伸ばす黄金期の指導ポイント
少年野球の指導を始めたばかりの頃、私は「まずは走力をつけることが大事だ」と思い込み、低学年の子どもたちにひたすら走らせる練習をしていました。しかし、数分もすると列は乱れ、ふざける子や座り込む子が続出。
そんなある日、ひざを押さえた子が小さな声で「もう走りたくない」とつぶやきました。

その瞬間、胸の奥にズシンと重いものが落ちてきました。「体づくりは、苦しい練習ではなく“楽しい経験”から始まる」この気づきが、私の指導観を根本から変えたのです。そこからは、競争・遊び・ゲーム性を練習に取り入れるようにしました。すると、子どもたちの動きがみるみる変わり、笑顔と集中力が増え、行動スピードも自然と上がっていきました。
「失敗からの立ち上がり方や声かけについては、子どもの挑戦を輝かせる言葉の魔法の記事もあわせてご覧ください。」
“遊び”は最強のトレーニング
骨・筋肉・神経系の発達を意識しよう
低学年は、遊びの中でこそ能力が伸びます。
● けんけんぱ・チャレンジ版
マスごとに「手を叩く」「回転ジャンプ」などのルールを追加。
→ リズム感・脚の連動・判断力が自然に鍛えられる。
● ボールキャッチ鬼ごっこ
鬼が投げるボールをキャッチできたらセーフ。
→ 反応速度・空間認識力がアップ。
● 片足バランスバトル
風船を頭に乗せたり、手を動かしながら立つ。
→ 体幹の安定性が向上。
● 新体験談:苦手な子が“遊び”で変わった瞬間
ある子は、練習になると急に無口になり、動きもぎこちなくなるタイプでした。そこで「動物歩きリレー」を取り入れたところ、彼が突然豹変。クマ歩き、カエル跳び、ワニ歩き…誰よりも楽しそうに動き、チームの笑いを誘っていました。
その後、通常の練習でも積極的に動くようになり、
「動ける自分」を実感したことで自信が芽生えたのです。
ケガを防ぐには“動きの引き出し”を増やす
体験談:転びやすかった子の変化
野球を始めたばかりの男の子は、走ると足がもつれて転ぶことが多く、試合でも悔し涙を流していました。そこで、練習前の10分を
• スキップじゃんけん
• カニ歩きレース
• 片足ジャンプリレー
に変更。2か月後、彼の走りは見違えるほどスムーズになり、今ではチームで一番元気な声を出す存在に成長しました。
柔軟性を高める“遊びストレッチ”
ケガは、固くなった関節や筋肉が原因になることが多いです。以下のような動きを、遊びながら取り入れましょう:
• 縄跳び → 足首・膝の柔軟性
• タオル相撲 → 肩まわりの可動域
• しゃがみ鬼 → 股関節・足首の可動域
• 風船リフティング → 全身の連動性
遊びながら取り組めるので、低学年でも飽きずに続けられます。
家庭でできる簡単トレーニング
親子で楽しめることが継続のコツ
家でも取り組める運動をご紹介します。継続のポイントは、親も一緒に楽しむこと。
• じゃんけん体操
• 布団バタバタゲーム
• 1分くるくるチャレンジ
• 親子スキップレース(家の前でもOK)
• 新聞紙ちぎりダッシュ(ちぎった紙を拾い集めるだけで全身運動)
モチベーションを上げる魔法の言葉
子どものやる気を引き出す“魔法の声かけ”
私が実際に効果を感じた言葉はこれです。
• 「先生も最初はできなかったよ。一緒にやろう」
• 「今日のジャンプ、昨日より高かったね」
• 「休むのも大事。元気な時にまたやろう」
• 「今の動き、すごく良かったよ」
子どもは評価よりも、共感・承認・寄り添いに反応します。
運動は“心”の成長にもつながる
新しい体験談:練習に入れなかった子の変化
ある日、練習前に「今日はやりたくない」と泣き出した子がいました。理由を聞くと、「昨日転んで恥ずかしかった」とのこと。そこで、その子が好きな昆虫の動きを真似する“虫さんダッシュ”を提案すると、表情が一気に明るくなり、気づけばチームの先頭で走っていました。
「好き」を入口にすると、子どもは驚くほど動き出す。この経験は、私にとって大きな学びでした。
地域・家庭・学校で育てる運動習慣
地域の遊び場を活用した成功例
ある保護者から「家ではゲームばかりで困っている」と相談を受けました。そこで、地域の公園で“親子鬼ごっこ会”を開催。最初は数組だった参加者が、口コミで広がり、今では毎月20組以上が集まるイベントに。
子どもたちは笑顔で走り回り、親同士の交流も深まりました。環境を変えるだけで、運動習慣が自然に定着する好例です。
地域・家庭・学校で育てる運動習慣
学校では体育の授業だけでなく、休み時間や放課後の時間が運動習慣のチャンスです。例えば「ジャンケンで勝ったら1本縄跳び」のように、ゲーム形式で体を動かす工夫を担任の先生と連携して考えることで、教室に閉じこもりがちだった子も徐々に外へ出るようになりました。

家庭と学校の連携が子どもの“きっかけ”を広げてくれるのです。
「保護者同士の関係づくりやチーム全体の雰囲気づくりについては、少年野球チームを支える保護者の安心関係作りの記事も参考になります。」
運動が苦手な子に向けた心のアプローチ
地域の遊び場を活用した成功例
ある保護者から「家ではゲームばかりで困っている」と相談を受けました。そこで、地域の公園で“親子鬼ごっこ会”を開催。最初は数組だった参加者が、口コミで広がり、今では毎月20組以上が集まるイベントに。
子どもたちは笑顔で走り回り、親同士の交流も深まりました。環境を変えるだけで、運動習慣が自然に定着する好例です。
学校との連携で運動嫌いを克服
担任の先生と協力し、
• ジャンケンで勝ったら縄跳び1回
• 休み時間にミニ鬼ごっこ
などを取り入れたところ、教室にこもりがちだった子が外に出るようになりました。成功体験は、運動嫌いを克服する第一歩。自信は、楽しさの土台となります。
長期的視点で見たトレーニング効果とは?
心と身体の発達がリンクする
運動は筋力や体力だけでなく、心にも影響します。バランスを取ろうとする時、子どもは自然と集中力を発揮します。順番を守る遊びでは協調性が育ちます。つまり、運動は“社会性”と“感情コントロール”の発達にも寄与しているのです。
将来のスポーツ習熟度にもつながる
小学生低学年期に「体を使う楽しさ」を経験した子どもは、将来的にスポーツに対してポジティブな姿勢を持つようになります。運動能力の“素地”ができていれば、中学・高校で本格的にスポーツを始めた時に、伸びるスピードが全く違ってきます。
まとめ:低学年期は“遊びながら育つ”黄金期
この年代は一生に一度。だからこそ、「やらされる練習」ではなく「やりたくなる環境」をつくることが大切です。遊びの中で生まれる小さな成功体験が、子どもの自信と未来の成長につながります。きっと新しい発見が生まれるはずです。


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