「すぐ飽きちゃう…」から始まった試行錯誤
グローブやバットを揃えたものの、練習を始めて10分も経たないうちに「もう終わりたい」と言い出す息子。小学校低学年の子どもは集中力が短く、気分で動くことが多いため、練習が続かないのは自然なことでした。
しかし、親子で工夫を重ねるうちに「野球って楽しい!」と感じるようになり、今では週末の練習を心待ちにするほどに。ここでは、我が家で効果のあった“遊び心を取り入れた練習法”をご紹介します。
飽きやすさの背景を理解する
低学年の子どもが飽きやすい理由とは?
• 集中できる時間は10〜15分程度
• 「できない」「楽しくない」と感じるとすぐにやる気が下がる
• 技術よりも“雰囲気”が大切
親が焦って練習を詰め込みすぎると逆効果。まずは「楽しい」と思える環境づくりが継続のカギでした。
親として感じた“もどかしさ”
私自身、練習メニューを用意しても「え〜これまたやるの?」「もう終わりでいい?」と乗ってこない息子にモヤモヤしていました。
でもあるとき、「やる側の気持ちをちゃんと見てるかな?」とふと立ち止まり、練習そのものより“気持ちを動かす工夫”に目を向けるようになったのです。
我が家でヒットした練習アイデア
1. クイズ素振り「バットチャレンジ」
素振りは単調になりがち。そこで「ピザの赤い具材は?」などのクイズを出し、正解なら全力スイング、不正解なら“悔しの素振り”を追加。遊び感覚で取り組めるため、気づけば30回以上振っていた日もありました。
2. 怪獣的当てバトル
段ボールに怪獣や動物を描いて的にし、「今日はキリンを倒すぞ!」と物語を加えると集中力がアップ。最初は数回しか当たらなかったのが、2週間後には命中率が倍に。ゲーム性があることで「もっとやりたい!」につながりました。
3. 子ども監督制度
「今日は君が監督」と役割を交代。息子が練習メニューを決めることで主体性が芽生え、「僕のプラン、意外と良かったね」と満足げな表情。最後に監督と選手で握手して終了することで達成感も得られました。
4. 月末チャレンジ大会
通常練習とは別に、月末に「チャレンジ大会」を開催。フォームや声出し、命中率を親子で採点し、スタンプが3つ貯まれば好きなおやつを選べる仕組みに。ご褒美があることで練習へのモチベーションが自然と高まりました。
他のご家庭でも好評だった工夫アイデア
他の家庭でも好評だった工夫たち
• タイマー練習:「1種目5分だけ」と区切ることで集中力が持続
• ガチャガチャメニュー:紙に書いた練習メニューをランダムに引く方式。「今日は何が出るかな?」のワクワク感で練習量が増える
親の関わり方が練習を変える
できたときの“リアクション”は派手なくらいでちょうどいい
• リアクションは大げさに
初めて遠投で10mを超えたとき、「すごい!鳥もびっくりだ!」と声を上げると、息子は満面の笑み。認められることで「もっとやりたい!」という気持ちが生まれました。
• 練習の終わりには必ずねぎらいを
「今日も頑張ったね」「気持ちよかったね」と声をかけるだけで、次の日への意欲につながります。
まとめ:遊びと達成感の融合がカギ
低学年の子どもが野球を好きになるには、技術よりも「楽しさ」を感じることが大切です。
• 遊び要素を加える(クイズ素振り・的当て・ご褒美制度)
• 主体性を引き出す(監督交代)
• 短時間集中+笑顔で終える
• 練習後のねぎらいで次のやる気を育てる
「今日も楽しかったね」の一言が、次の「もっとやりたい!」につながるスイッチになります。親子で笑い合いながら過ごした時間こそ、最高の練習成果なのです。

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